アレルギー皮膚科|茨木市の皮膚科|吉川医院|阪急茨木市駅から徒歩1分

〒567-0817 大阪府茨木市別院町5-3 ケイズコート茨木別院町101号
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アレルギー皮膚科

アレルギー皮膚科|茨木市の皮膚科|吉川医院|阪急茨木市駅から徒歩1分

アレルギー皮膚科について

アレルギー科は花粉症やアトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどに代表されるアレルギー疾患を専門的にみる診療科です。人体には体の成分と違うものが体内に入ってくると、これを異物と捉えて取り除こうとする免疫機能があります。アレルギーはこの際に生じる免疫の過剰反応といえます。例えば、くしゃみは体内に入った異物を取り除くための行為ですが、免疫機能が過剰反応してしまうと、くしゃみが止まらなくなったり、くしゃみだけでなくかゆみも生じたりすることもあります。何をアレルギーに持つかは、遺伝的な要素から後天的な要素まで様々で、種類も無数にあります。
当院では赤ちゃんからご年配の方まで、アレルギーに関する症状やお悩みに関して幅広く診療いたします。お気軽にご相談下さい。

当院での採血によるアレルギー検査について(保険診療)

当院では、アレルギーのスクリーニング検査として「View39」という血液検査を採用しています。
View39は、主要なアレルゲン39種類を同時に測定することができます。
数ml程度採血をして1週間後に結果がでます。必要に応じて、追加の検査を行います。
小学生から可能です。5000円程度(3割負担)でできます。是非ご相談下さい。

アレルギー皮膚科でよくみられる症状

このような症状の方はご相談下さい

  • かゆみを伴う湿疹が皮膚に繰り返し起こる
  • 全身にかゆみの強い赤みやブツブツがある。皮膚も分厚くなり色が変わってきた
  • 皮膚に赤みと強いかゆみがあり、ミミズ腫れ、あるいは地図状に大きく広がっている
  • ある特定の食物(牛乳、鶏卵、小麦、大豆、甲殻類、そば、ピーナッツ、魚類、果物、野菜など)を食べると、じんましん、湿疹、嘔吐,下痢、咳、ゼーゼー(喘鳴)などの症状が起こることがある
  • 目のかゆみや充血、目やにがでる、目のまわりがかゆい、赤くなる

アレルギーでお悩みの方を広く診察いたします。
何に対するアレルギーかわからずお困りの方などお気軽にご相談下さい。

アレルギー皮膚科の対象となる主な疾患

アトピー性皮膚炎

小さなお子さんから、忙しく働いている方まで、悩まれている方が多い病気です。
原因としては、皮膚のバリア機能の低下、アトピー素因(アレルギー体質)、心理的要因の3つが重なって起きると考えられています。
アトピー性皮膚炎は、「良くなったり、悪くなったりを繰り返しながら、慢性に経過するかゆみを伴う湿疹」と定義されています。当院では、日本皮膚科学会が作成しているガイドラインに沿った適切な治療を行います。治療は、「皮膚のバリア機能を補うために保湿剤を使用」し、「悪化させる因子を除き」、「信頼できる医院で長く通院して薬物療法を行う」ことが3つの柱となります。
当院では、保湿剤の徹底と、重症度に応じて皮膚の炎症やかゆみを抑えるためのステロイド、タクロリムス、JAK阻害薬、PDE4阻害剤の外用を使用し、アレルギー反応やかゆみを軽減させる抗アレルギー剤の内服を併用させています。
また難治性の方には新しい免疫を抑制する内服薬も必要に応じて組み合わせています。
アトピー性皮膚炎は良くなったり、悪くなったりを繰り返すがゆえに、いわゆる“ドクターショッピング”をしがちな皮膚疾患です。
いい時も悪い時も知っている、信頼できる医院でのしっかりした治療を継続することが大事です。

かぶれ(接触性皮膚炎 せっしょくせいひふえん)

接触性皮膚炎とは、原因になる物質が皮膚に接触し、それが刺激やアレルギー反応となってかゆみを伴う皮疹があらわれます。一般には「かぶれ」とも呼ばれますが、接触した部分に紅斑(あかみ)があらわれて小水疱(水ぶくれ)を生じる場合があります。また化粧品なら顔面、ピアスなら耳、
歯科金属なら歯茎や口唇、シャンプーなら頭皮や手のひらなど、多くの皮膚炎は原因となる物質が接触する場所に生じます。
そのため接触性皮膚炎を疑う場合は、皮疹があらわれる部位に関連した生活用品などを調べます。
確実に診断するためには、「パッチテスト」で疑わしい物質を貼付して48時間後に皮膚反応を確認します。金属アレルギーの場合は1週間後に陽性反応があらわれるなど、診断に時間がかかる場合があります。接触性皮膚炎の原因がわからないままだと、予防の対策がたてられないだけでなく、
重症化してしまうこともあります。問診によって意外な原因が判明することもあります。
重症例では潰瘍を伴うこともありますので、早めに皮膚科専門医に相談して下さい。

手湿疹

手湿疹はいわゆる「手あれ」がさらに進行した状態と考えられており、皮膚の赤みやかゆみ、小さなブツブツなど、いくつかの症状が混ざりあって発症します。皮膚を外的刺激から守る「皮膚のバリア機能」が低下しているため、洗剤や薬剤がしみて、ピリピリとした痛みを感じることもあります。
さらに悪化すると、皮膚が極度に乾燥して亀裂やひび割れを生じるタイプと、ブツブツや水疱ができるなどして患部がジュクジュクとするタイプのどちらかの手湿疹に進行します。
重症化すると患部が化膿することもあるため注意が必要です。
手湿疹にも色々な種類がありますが、アレルギーに関連するものとして

刺激性皮膚炎

洗剤や化粧品、薬品、食べ物、植物に含まれる刺激性物質に触れることによって手指の皮膚がダメージを受けて発症する皮膚炎です。手湿疹の7割がこの刺激性皮膚炎だといわれており、
原因となる物質に触れる頻度の高い利き手の指先を中心に症状が出やすいのが特徴です。
水仕事や乾燥、アトピー性皮膚炎などによって皮膚のバリア機能が低下しているとより発症しやすくなります。

化学物質によるアレルギー接触性皮膚炎

化学物質に対するアレルギー反応によっておこる皮膚炎です。
洗剤や化粧品、薬品、植物などに含まれる特定のゴム製品の成分、金属に対して免疫が働き、アレルギー反応を起こす体質になることを「感作(かんさ)」といいます。
一度、特定の物質に対する感作が起きると、再び同じ物質に触れることでアレルギー反応を生じ、かぶれを発症します。アレルギー反応によって、かゆみ物質であるヒスタミンなどが皮内に放出されるため、湿疹やかゆみの症状が強い傾向にあります。
治療としては接触源を除くことが基本です。薬物療法としてステロイド外用、抗アレルギー剤内服を行いますが、重症例には一時的にステロイド内服をして頂くこともあります。

じんましん

典型的なじんましんは、蚊に刺されたような発疹がでます。
「かゆみを伴う盛り上がった赤い皮疹」ができて、数時間以内に消える症状が現れます。
急激に全身にでてしまうと体が熱をもつような感じがしたり、かゆくて眠れなくなることもあります。
軽い症状でも、仕事や勉強に集中できないこともあります。
治療は、飲み薬(抗アレルギー薬)が中心で、塗り薬は補助的に使用する程度です。
抗アレルギー剤は、じんましんにとてもよく効くと言われています。しかし、1種類の薬では効果が得られない場合もあり、数種類の薬を併用したり、注射製剤を使用する場合もあります。
慢性的なじんましんは途中で薬をやめてしまうと再燃するため、根気よく自分にあった内服薬を続けることが重要です。ご相談下さい。

食物アレルギー

食物アレルギーとは、本来なら体に害のない食品によって免疫反応が過剰にはたらき、
じんましんや皮膚のかゆみ、咳、嘔吐、下痢、意識がもうろうとなるなど、アレルギー症状を引き起こす現象のことです。原因食品の接種直後から2時間以内発症することが多いですが、症状の重さはさまざまで、数時間で自然に改善していくケースもあれば、血圧低下や意識障害、呼吸困難など重度なアナフィラキシーを起こして命の危険が生じるケースも少なくありません。
近年ではキウイ、メロン、リンゴなどの果物や野菜を摂取することで口の中のかゆみや腫れなどの症状が現れる食物アレルギー患者が増えています。学童期以降に発症することが多く、花粉症と関連があることが多いといわれています。
当院では、まず詳細な問診の上、食物アレルギーが疑われる時は、原因アレルギーの血液検査を施行しています(学童期以上)。
重度の食物アレルギーが疑われる場合、診断を確定するには、実際に少量の食物摂取する経口負荷試験をする必要がありますが、検査によりショック状態になる可能性もあるため入院の必要性があります。その場合は専門の施設にご紹介させて頂きますので、ご相談下さい。

アナフィラキシー

アナフィラキシーとは、アレルギーがある食べ物を食べたり、薬を内服または注射したり、蜂にさされたりした後に全身にさまざまなアレルギー反応による症状が現れることを指します。
具体的には、皮膚のかゆみや赤み、じんましんなどの皮膚症状、唇や舌のむくみ、呼吸が苦しくなったり、喘息様の呼吸器症状、下痢や嘔吐などの消化器症状などが挙げられます。重症の場合には血圧が急低下したり意識を失ったりすることがあり、これをアナフィラキシーショックといいます。
これらの症状がアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)に暴露された後、多くは数分から30分以内にいくつか同時に発症しますが、数時間後に発症するケースもあります。
この場合、迅速に対応しないと生命に関わる危険な状態になることがありますので、アナフィラキシーが起こったら速やかに救急車で医療機関に行って下さい。

薬物アレルギー(薬疹 やくしん)

薬疹とは、薬が原因で発症する発疹のことです。
一般的には薬の成分に対するアレルギー症状であるアレルギー性薬疹を指します。どのような薬でも薬疹を引き起こす可能性はあり、病院で処方される医療用薬品、処方箋なしで買える一般医薬品をはじめとして、漢方薬、サプリメント、栄養ドリンク、検査で用いられる造影剤、抗がん剤の点滴などあらゆる薬が候補となりえます。
薬疹の主な症状は全身の皮膚、口の中、目などに生じる赤い発疹です。高熱やかゆみがみられることもあり、赤いボツボツや紅斑が体の一部に出始め、少しずつ全身に広がってきます。

重症になると、口や目、陰部などの粘膜に症状が出ることもあり、注意が必要です。この場合多くは痛みを伴います。薬疹のなかでも重症なものとしては、中毒性表皮壊死症(TEN)、スティーブンス・ジョンソン症候群、薬剤性過敏性症候群があります。

治療としては、詳細な問診の上、疑似薬の中止、軽度から中等度まではステロイド内服、抗アレルギー剤内服、ステロイド外用などを行います。重症例に関しては大学病院など高次病院にご紹介させて頂いています。早めにご相談下さい。

花粉症(花粉症皮膚炎、アレルギー性鼻炎・結膜炎)

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどに苦しむ花粉症の方は年々増加しており、日本国民の25%以上が花粉症という統計もあります。
アレルギー性鼻炎・結膜炎は、スギ花粉などによって引き起こされる季節性アレルギー(花粉症)と、ダニやハウスダストなどによって引き起こされる通年性アレルギーに大別されますが、どちらも混在していることもしばしばあります。花粉症は、春はスギ、ヒノキ花粉、夏はイネ科、秋はブタクサなど、季節によってアレルゲンとなる花粉の種類が異なりますが、複数の花粉にアレルギーが認められる方も珍しくありません。
近年、花粉症皮膚炎という用語を耳にするようになりました。花粉が皮膚に接触することにより起きる皮膚炎です。花粉に触れる場所にできるのが特徴で、顔や首にかゆみや紅斑、腫れを伴うこともあります。
注意しなければならないのが、いわゆる鼻水、目のかゆみがない方でも、皮膚だけ症状が出ることがあります。日本では、春のスギ花粉をはじめとして、夏のイネ科花粉、秋のブタクサ花粉と1年中何らかの花粉が飛散していますが、やはりスギ花粉の飛散量は多く、皮膚への影響も及びやすいといえます。

花粉症皮膚炎の特徴としては、

・アレルギー性の結膜炎や目のふちの炎症(眼瞼炎 がんけんえん)を伴うことが多い
・スギ抗原に特異的な抗体(IgE抗体)の値が高い

という特徴があります。

当院での治療としては、花粉症の一般的治療(抗アレルギー剤内服)抗アレルギー点眼剤や抗アレルギー点鼻薬、花粉症皮膚炎に対しては、抗アレルギー剤内服のほか、症状にあった外用薬を処方しています。
花粉症の時期に顔面のかゆみ、発赤、腫れが出てくる方は早めに受診して下さい。